5つのストーリー

STORY 01 少年の笑顔

  • 「きみが提案してくれた点眼剤のおかげで、
    笑顔が戻った子がいるんだよ」
    訪問先のドクターが嬉しそうに話してくださった。
    ドクターに提案した点眼剤は
    学童期から思春期の男子に多く発症する
    アレルギー性結膜疾患の一つに使われる治療薬だ。
    その子も小学生の男の子だった。

  • 症状には眼のかゆみ、痛み、充血や腫れがある。
    その男の子にとって、目が真っ赤に腫れ
    周囲から目立ち、注目されることが
    何よりも辛かった。
    それでも大好きな学校には休まずに通う。
    それが、彼の決めた約束事だった。

  • 点眼剤の処方からしばらく経ち、
    男の子がドクターのもとへ定期検診にやって来た。
    そして、嬉しそうに話したのだそうだ。
    「先生!僕、今日の授業で手を挙げて、みんなの前で発表したよ!」
    周りの視線を避けるように
    いつも下ばかり向いていた男の子が
    前を向き、笑顔で眼科を後にしたのだという。

  • 日々の仕事の中で、本当に自分はドクターや
    患者さんの役に立っているのか悩むこともある。
    それでもドクターとその先にいる患者さんの
    笑顔や喜びの声は
    何にも代えられぬやりがいにつながっている。
    常に医療の現場に寄り添うMRでありたい。
    そう強く心に誓い、今日も前に進んでいく。

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