すべての人々の「しあわせ」を追求する 「SENJU SENSE」に
込められた想い

「千寿製薬と関わるすべての人々の『しあわせ』を追求する」という企業としての使命を果たすために、すべての社員が共有する価値観として制定された「SENJU SENSE」。ここでは、「SENJU SENSE」が制定されることになったきっかけと制定の狙いから、「SENJU SENSE」に込められた想い、今後の取り組みなどについてご紹介します。

  • ナビゲーター せんせん

  • インタビュー 管理本部 人財企画グループ
    グループマネジャー
    木股靖明

アンケート、インタビューで
明らかになった3つの課題

せんせん
どうして「SENJU SENSE」を制定することになったのですか?
木股
2010年度から取り組みを開始した人材育成プログラムの策定がきっかけです。新たな人材育成プログラムの策定にあたって、企業理念や行動指針などの「共有・実践の度合い」を確認するため、社員へのアンケートや経営層への個別インタビューを実施しました。その結果、3つの課題が明らかになりました。
せんせん
「3つの課題」とは、具体的にどのようなものだったのですか?
木股
1つ目は、社員の間で企業理念「Mission Statement SENJU」の解釈にバラつきがあったこと。2つ目は、経営理念、行動規範、目指す人物像が個別に捉えられ、それぞれの位置づけや関連性が曖昧だったこと。3つ目は、理念、戦略、業務相互の連動性が乏しく、社員一人ひとりの力が「組織力」として活かされていなかったことでした。
せんせん
「SENJU SENSE」とは、具体的な課題解決のために生み出されたものなのですね。
木股
そうですね。明らかになった3つの課題から浮き彫りになったのは、“会社の想い”と“社員の行動のベクトル”の不一致でした。そこで、すべての社員が共有すべき価値観、行動指針、あるべき姿などを分かりやすく明示する「SENJU SENSE」の制定に着手したのです。

新たな価値観を定めるための、
1つのコンセプト

せんせん
「SENJU SENSE」の制定に向けて、最初にどんなことに取り組みましたか?
木股
まずは従来の企業理念や行動規範、歴代経営者の想いや言葉の整理・体系化に取りかかりました。そこで1つのコンセプトを設けることにしました。それは「従来からの理念や言葉を統合したり、捨てたりしない」というものでした。
せんせん
従来の理念や言葉をすべて活かして、新たにまとめ直すという作業は大変そうですね。
木股
従来の理念や規範、経営者の想いや言葉などを見直したり、社内の声を聞いたりすると、どれも大切にすべきものだと感じました。また、当時抱えていた課題は、それぞれの解釈の仕方のバラつきや関係性の認識不足に起因するものでしたので、きちんと体系化すれば、社員が日々の業務で意識すべき言葉が明確化され、まとまりを持ったものに仕上げられると考えたのです。
せんせん
「SENJU SENSE」として形になるまでに、どのくらいの時間が必要になりましたか?
木股
現場のリーダーや経営陣とのミーティングを重ねながら、一つひとつの言葉を吟味すると同時に、それぞれの関係性を見極める。そして、「SENJU SENSE」として再構築していく。この作業には約1年という時間が必要になりました。そしてようやく、2012年7月、「SENJU SENSE」は新たな「千寿の価値観の総称」として制定に至りました。
せんせん
約1年かけてとりまとめた「SENJU SENSE」。タイトルの意味や由来を教えてください。
木股
タイトルは「SENJU WAY」とか「SENJU PHILOSOPHY」みたいなものではなく、他にはないユニークなものにしたかったんです。そこで、「眼」という感覚器にフォーカスし、「五感」を大切にする千寿らしさを表現するとともに、「しあわせ」を感じるための手がかりにしたいという想いを込めて「SENJU SENSE」に決定しました。

「自分ごと」として
納得・実践してもらうためのアイデア

せんせん
すべての社員に「SENJU SENSE」を理解してもらうために、何か工夫をしたのですか?
木股
「SENJU SENSE」は従来の理念や規範などとは異なり、「千寿製薬と関わるすべての人々の『しあわせ』を追求する」ためにどうあるべきかを考え、行動しやすくするよう、「ストーリー仕立て」でまとめられています。そして、「SENJU SENSE」を手にした社員と一緒に「しあわせ」を探すナビゲーター役として、オリジナルキャラクター「せんせん」を登場させるという工夫もなされています。
せんせん
「SENJU SENSE」のナビゲーターとして、ボクも貢献できていますか?
木股
ストーリー仕立てにしたり、「せんせん」をナビゲーター役に設定したりしたのは、理念や規範という“難しいもの”をもっと分かりやすくする、そして、それらを「自分ごと」として納得し、実践してもらうことが狙いでした。また、「SENJU SENSE」は壁に掲げておくものではなく、もっと身近で、愛着がわくような存在にしたいという想いもありました。
せんせん
「SENJU SENSE」を社内に浸透させるために、大変だったのはどんなことでしょう?
木股
一般的な経営理念や行動規範にはないアイデア・工夫を凝らした効果もあって、「SENJU SENSE」は徐々に社内に浸透していきました。たしかに、最初の1~2年の間は大変でしたよ。私よりはるかに長く活躍されている先輩方は、従来の企業理念「Mission Statement SENJU」を大切にされ、愛着を持っておられたので、時間をかけて「SENJU SENSE」についての理解を深めてもらいました。現在は「認知・理解」を深める段階から「納得・実践」を促す段階に入っています。

「SENJU SENSE」を軸に
“しあわせ”を広げていく

せんせん
「SENJU SENSE」のことを、社外の皆さんにも知ってもらいたいですね。
木股
「SENJU SENSE」は対外的なPRにも良い影響をもたらし始めています。たとえば、千寿製薬での就職を希望する学生・求職者の方々の中にも「SENJU SENSE」の存在を認知し、共感してくださる方もいらっしゃいます。ドクターや医療関係者の皆さまにも、「SENJU SENSE」をもとに千寿製薬の姿勢や取り組みをご紹介することで、興味を持ってくださる方が増えています。
せんせん
「SENJU SENSE」を通して、これからどんなことに取り組んでいきますか?
木股
これからは、私たちとの直接の接点が多くない、患者さまや一般の皆さまにも「SENJU SENSE」を通して、千寿製薬という会社のことや、私たちの理念について知っていただけるよう努めていきます。たくさんの方々に「SENJU SENSE」に共感していただき、想いや目標、ビジョンを共有していけるようにしたいですね。ナビゲーター役の「せんせん」も広報・宣伝の場面に登場するかもしれません。「せんせん」とは実際に触れ合っていただけるようにもなりましたし(笑)。「SENJU SENSE」を軸にした“しあわせ”を広げていくための取り組みに、まだまだ終わりはありません。

2020年4月作成

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