多くの場合、以前に感染し、三叉神経節などに潜んでいたヘルペスウイルスが、紫外線、外傷、風邪、疲労などのストレスやステロイド薬の投与をきっかけに再発し、角膜ヘルペスを発症します。
発症すると、「目がゴロゴロする」、「まぶしい」、「涙が出る」、「目が痛い」などの症状があらわれます。角膜ヘルペスは、角膜の表面にできるタイプ(上皮型)と、表面より角膜内部の実質と呼ばれる部分にできるタイプ(実質型)に分かれます。上皮型の再発を繰り返すと、実質型に移行し、角膜の混濁による視力低下などが生じ重症化する場合があります。
治療の基本は抗ウイルス薬の投与ですが、実質型にはステロイド薬の点眼も行います。

cautionまずは眼科を受診し、正しい診断を受けることが大切です。

  • 【監修】

  • 【監修】

    社会医療法人生長会 府中病院 府中アイセンター センター長
    下村 嘉一先生

    <専門分野>

    角膜疾患、眼感染症、角膜移植、眼科レーザー学 難治性角膜疾患に対する治療

  • <略歴>

    1977年 大阪大学医学部卒業

    1981年 ジョージア医大講師

    1993年 大阪大学眼科講師

    1999年 近畿大学眼科主任教授

    2009年 近畿大学医学部堺病院院長

    2012年 近畿大学大学院医学研究科長

    2018年 近畿大学名誉教授

    2018年 社会医療法人生長会 眼科統括診療部 眼科統括部長

    2019年 社会医療法人生長会 府中病院 府中アイセンター センター長

  • <資格等>

    日本眼科学会名誉会員・指導医・専門医

    前大阪アイバンク理事長

    前日本コンタクトレンズ学会理事長

    元日本眼感染症学会理事長

    元日本角膜学会理事長

    2007年 日本眼科学会会長

    2016年 Peter Halberg Lecture 受賞(世界眼科学会)

    <その他>

    好きな言葉は「温故知新」

    趣味はリラクゼーションと読書