研究開発

先端技術と独自の研究体制のもと、人と科学の無限の可能性を探っています
All things in nature have a reason for being.
Today’s common sense is not common sense tomorrow.

これが、私たち研究者の合言葉です。
千寿製薬では、国際的な共同研究や、産学協同研究など独自の研究体制をそなえ、従来のワクや固定概念にとらわれることなく、柔軟な発想で研究開発に挑んでいます。未来をみつめ、本当に必要とされる安全な医薬品をいち早く開発することが、私たちの目標であり、願いでもあるのです。

研究に関する配慮

千寿製薬では、医薬品の開発の過程において実施される動物実験が、実験動物福祉の観点から適正に実施されるよう、「動物の愛護及び管理に関する法律」、「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」(環境省)、「動物実験の適正な実施に向けたガイドライン」(日本学術会議)、「厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」(厚生労働省)等に準拠し、管理体制を整備し、実践しています。具体的には、動物実験に関する機関内規程*1を策定し、動物実験倫理委員会を組織することで、動物実験に対する厳格な審査と監視を行うとともに、研究者に対して、法令、各省庁の指針および実験動物倫理に関する教育訓練を実施しています。
最適な環境や実験手技により、実験動物のストレスを最小限にすることで、信頼あるデータを得ることができるという考えのもと、動物実験の計画立案および実施においては、3Rs*2の基本原則に加え、製薬会社としての企業責任であるResponsibilityを加えた4Rsの実践に取組んでいます。加えて、これらの取組みが適正に実践されていることを確認すべく、当該委員会による年1回以上の自己点検を実施し、改善を施しています。なお、当社の研究施設である神戸イノベイティブセンターは、国際的な第三者認証機関であるAAALAC International*3の認証を2020年11月に取得しています。

*1 千寿製薬株式会社 動物実験に関する機関内規程(PDF)

*2 3Rsの基本原則

  • Replacement(動物を用いない研究への代替)
  • Reduction(実験に用いる動物数の削減)
  • Refinement(動物が受ける苦痛の軽減)

*3 科学において動物が人道的に扱われることを推進する非営利の国際的認証機関。対象施設とその活動プログラムの審査を通じて、責任を伴った動物のケア及び使用が行われている施設であることを認証する。

千寿製薬の研究開発拠点

千寿製薬では、国際的な共同研究や、産学共同研究など独自の研究体制をそなえ、今日の常識という既成概念にとらわれず自然界の事象を尊重する考え方で研究開発に挑んでいます。
研究の視野を広げるために、『オキュラーサイエンス研究所』の『神戸研究室』と『オレゴン研究室』では、眼疾患の原因となる分子の同定といった最先端の技術で治療薬創生のベーシックな研究を、『研究開発本部』では医薬品の認可に必要なデータの構築など製品開発に直結した研究を進めており、それぞれが繋がりを持って研究に取り組んでいます。
さらに、2019年には研究開発の効率化を目指し、点在していた国内開発拠点を一箇所に集め、『神戸イノベイティブセンター』を開設しました。
未来を見つめ、本当に必要とされる安全な医薬品をいち早く開発することが、私たちの目標であり、願いでもあります。

  • 神戸イノベイティブセンター
  • オレゴン研究室