効能・効果
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作用機序について教えてください。
本剤はα2受容体を選択的に刺激し、その刺激により、房水産生抑制及びぶどう膜強膜流出路を介した房水流出を促進して眼圧下降すると考えられています1)。
1) Burke, J. et al.: Surv. Ophthalmol., 41 Suppl.1, S9, 1996.
用法・用量
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用法は1日2回点眼ですが、どの時間帯に点眼し、1回目と2回目の点眼間隔はどのくらいあければよいですか?
アイファガン点眼液0.1%を点眼する時間帯に特に決まりはありません。異なる時間帯に点眼して眼圧下降効果を比較検討した試験は行っていないため、点眼する時間帯によって効果に差がみられるかは明らかではありません。
本剤は、1日2回点眼であるため12時間あけて点眼することをお勧めします。
なお、本剤の治験(第Ⅲ相試験:原発開放隅角緑内障又は高眼圧症を対象とした長期投与及び比較試験)では8:30~10:30 及び20:00~22:00に点眼を行い、有効性及び安全性を確認しています1)。
1) PMDAホームページ:アイファガン点眼液0.1%、申請資料概要(CTD:2.7.6個々の試験のまとめ) -
他剤と併用する場合の点眼順序、間隔はどうすればよいですか?
点眼順序、点眼間隔等の点眼の仕方について、医師の指導がある場合にはそれに従ってください。
指導がなかった場合は、併用する点眼剤の添付文書に従ってください。
添付文書にも記載が無い場合、点眼順序はどちらが先でも構いません。
ただし、点眼間隔は5分以上あけてください。
特殊背景患者
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妊婦へ投与できますか?
アイファガン点眼液0.1%は承認時までに妊婦への使用経験がなく、安全性が確立していません。治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。投与される場合には、点眼液の全身への移行が最小限になるよう、点眼後、目を1~5分間静かに閉じ、目がしらを軽く押えるようご指導ください。
【参考】 生殖発生毒性試験では妊娠ラットに経口投与した場合、親動物で1.0 mg/kg/日 群で尿による下腹部の汚れ及び体重増加抑制が認められました。F1出生児では、1.0 mg/kg/日 群で離乳前後に雌雄とも体重低下が認められています。
生殖発生毒性試験1)試験項目 試験系 投与経路、期間 投与量(mg/kg/日) 試験結果(mg/kg/日) 受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験 ラット 経口* 0、0.01、0.1、1.0 無毒性量:0.1(親動物、出生児)
無毒性量:1.0(胚・胎児)
生殖能に対する無毒性量:1.0(親動物)
親動物では、1.0mg/kg/日投与群に尿による下腹部の汚れ及び体重増加量抑制が認められた。F1出生児では、1.0mg/kg/日投与群で離乳前後に体重低下が認められた。胚・胎児発生への影響に関する試験 ラット 経口、妊娠6日から15日 0、0.1、1.0、2.5 無毒性量:0.1(母動物)
無毒性量:2.5(胎児)
生殖能に対する無毒性量:2.5(母動物)
母動物では1.0mg/kg/日投与群から泌尿生殖器周囲の汚れ等が認められ、2.5mg/kg/日投与群に瞳孔散大(散瞳)、ふらつき歩行、自発運動低下等も認められた。また、体重及び体重増加量、摂餌量が1.0mg/kg/日投与群から用量依存的に低下した。ウサギ 経口、妊娠6日から18日 0、0.25、1.0、5.0 無毒性量:0.25(母動物)
無毒性量:5.0(胎児)
生殖能に対する無毒性量:1.0(母動物)
母動物では5.0mg/kg/日投与群に自発運動低下、ふらつき歩行等が認められたほか、体重増加量の抑制及び摂餌量の低下、流産が認められた。また、1.0mg/kg/日投与群に、体重増加量の抑制が認められた。出生前及び出生後の発生ならびに母体の機能に関する試験 ラット 経口、妊娠16日から分娩後20日 0、0.01、0.1、1.0 無毒性量:0.1(母動物)
無毒性量:0.1(出生児)
生殖能に対する無毒性量:1.0(母動物)
母動物では、1.0mg/kg/日投与群に尿による汚れ、眼の蒼白化及び瞳孔散大(散瞳)が認められたほか、体重及び摂餌量の低下が認められた。F1出生児では、1.0mg/kg/日投与群で離乳前後に体重の低下が認められた。
雌:交配前2週間、交配期間及び帝王切開前日あるいは離乳前日まで
1) アイファガン点眼液0.1%インタビューフォーム Ⅸ-2.-(3) 生殖発生毒性試験 -
授乳婦へ投与できますか?
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
動物実験(ラット:経口投与)で乳汁中に移行することが報告されています1)。
【参考】
授乳期ラットに14C-ブリモニジン酒石酸塩 0.250mg/kg(14C-ブリモニジンとして0.165mg/kg)を単回経口投与したときの血漿、血液及び乳汁中放射能濃度を測定した。乳汁中のCmax は投与後2 時間の121ng eq./g、血漿中においては、投与後0.5時間の30.9ng eq./g であり、乳汁/血漿比は0.5、2、8 及び24時間でそれぞれ1.4、9.4、12及び0.98であった。72時間では、いずれの組織においても放射能は検出されなかった。
1)社内資料:排泄(承認年月日:2012年1月18日、CTD2.6.4.6) -
小児等(新生児、乳児、幼児、小児)へ投与できますか?
アイファガン点眼液0.1%は2歳未満の幼児又は低出生体重児、新生児、乳児には投与しないでください。
外国でブリモニジン酒石酸塩点眼液の市販後において、乳児に無呼吸、徐脈、昏睡、低血圧、低体温、筋緊張低下、嗜眠、蒼白、呼吸抑制及び傾眠があらわれたとの報告があります。このことから低出生体重児、新生児、乳児又は2 歳未満の幼児を禁忌としています。
低出生体重児、新生児、乳児又は2 歳未満の幼児以外の小児等では国内における使用経験はありません。
2~7歳の幼児及び小児への投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
投与される場合には、点眼液の全身への移行が最小限になるよう、点眼後、目を1~5分間静かに閉じ、目がしらを軽く押えるようご指導ください。
なお、外国での臨床試験において、0.2%ブリモニジン酒石酸塩点眼液を1日3回投与した場合2~7歳の幼児及び小児に高頻度(25~83%)で傾眠が認められています。
1) アイファガン点眼液0.1%インタビューフォーム VIII-11.小児等への投与
相互作用
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アルコールを飲んではいけませんか?
本剤の投与とアルコールを飲むことは禁止していませんが、本剤の「使用上の注意」のうち、相互作用欄に併用注意として「アルコール」を記載しています。本剤には鎮静作用(傾眠等)がありますが、アルコールを飲んだ時にも同様に鎮静作用があり、相加的に鎮静作用が増強される可能性があります。このための注意として記載しています。
鎮静作用を増強するアルコールの摂取量、または、アイファガン点眼液0.1%の点眼と飲酒の間隔に関しては、データがなく、個人差があるため不明です。
安全性
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副作用一覧
承認時:
臨床試験での総症例444例中、副作用は122例(27.48%)に認められました。主な副作用は結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む)38例(8.56%)、点状角膜炎30例(6.76%)、眼瞼炎(アレルギー性眼瞼炎を含む)20例(4.50%)、結膜充血17例(3.83%)、眼そう痒症10例(2.25%)、眼の異常感5例(1.13%)、接触性皮膚炎4例(0.90%)であります。以下に承認時の副作用発現状況一覧を示します。
副作用発現状況一覧表安全性評価対象症例数 444 副作用発現症例数(%) 122 (27.48%) 副作用の種類 発現例数(%) 過敏症 接触性皮膚炎 4 (0.90%) 丘疹 1 (0.23%) 眼 結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む) 38 (8.56%) 結膜充血 17 (3.83%) 結膜蒼白 3 (0.68%) 結膜濾胞 3 (0.68%) 結膜出血 1 (0.23%) 結膜浮腫 1 (0.23%) 点状角膜炎 30 (6.76%) 乾性角結膜炎 1 (0.23%) 眼瞼炎(アレルギー性眼瞼炎を含む) 20 (4.50%) 眼瞼紅斑 1 (0.23%) 眼瞼浮腫 1 (0.23%) マイボーム腺梗塞 1 (0.23%) 眼脂 2 (0.45%) 流涙増加 2 (0.45%) 眼そう痒症 10 (2.25%) 眼の異常感 5 (1.13%) 眼刺激 3 (0.68%) 眼痛 3 (0.68%) 眼乾燥 2 (0.45%) 眼精疲労 1 (0.23%) 眼の異物感 1 (0.23%) 視覚障害 1 (0.23%) 霧視 3 (0.68%) 呼吸器 鼻刺激感 1 (0.23%) 精神神経系 浮動性めまい 3 (0.68%) 回転性めまい 1 (0.23%) 頭痛 2 (0.45%) 耳鳴 1 (0.23%) 傾眠 2 (0.45%) 消化器 口内乾燥 2 (0.45%) 口渇 2 (0.45%) その他 疣贅 2 (0.45%) 貧血 1 (0.23%) 血中ビリルビン増加 1 (0.23%) 血中ブドウ糖増加 1 (0.23%) 血中トリグリセリド増加 1 (0.23%) 血中尿酸増加 1 (0.23%)
再審査申請時:
使用成績調査での総症例4666例中、副作用は720例(15.43%)に認められました。主な副作用(20例以上)はアレルギー性結膜炎241例(5.17%)、結膜充血102例(2.19%)、眼瞼炎88例(1.89%)、結膜炎50例(1.07%)、点状角膜炎48例(1.03%)、霧視26例(0.56%)、眼圧上昇22例(0.47%)、眼の異常感24例(0.51%)、眼乾燥21例(0.45%)、浮動性めまい21例(0.45%)であります。以下に使用成績調査の副作用発現状況一覧を示します。
副作用発現状況一覧表安全性評価対象症例数 4,666 副作用発現症例数(%) 720(15.43%) 副作用の種類 発現例数(%) 眼 アレルギー性結膜炎 241 (5.17%) 結膜充血 102 (2.19%) 眼瞼炎 88 (1.89%) 結膜炎 50 (1.07%) 点状角膜炎 48 (1.03%) 霧視 26 (0.56%) 眼の異常感 24 (0.51%) 眼乾燥 21 (0.45%) 眼そう痒症 18 (0.39%) 眼痛 12 (0.26%) アレルギー性眼瞼炎 10 (0.21%) 眼刺激 9 (0.19%) 眼の異物感 9 (0.19%) 結膜濾胞 8 (0.17%) 視野欠損 8 (0.17%) 角膜びらん 7 (0.15%) 眼瞼紅斑 6 (0.13%) 眼瞼浮腫 6 (0.13%) 虹彩炎 5 (0.11%) 眼瞼下垂 4 (0.09%) 結膜出血 3 (0.06%) 角膜炎 3 (0.06%) 後嚢部混濁 3 (0.06%) ぶどう膜炎 3 (0.06%) 眼瞼そう痒症 3 (0.06%) 角膜障害 3 (0.06%) 白内障 2 (0.04%) 流涙増加 2 (0.04%) 網膜静脈閉塞 2 (0.04%) 視力低下 2 (0.04%) 結膜蒼白 2 (0.04%) 眼精疲労 1 (0.02%) 眼瞼痙攣 1 (0.02%) 結膜沈着物 1 (0.02%) 結膜浮腫 1 (0.02%) 涙嚢炎 1 (0.02%) 糖尿病網膜症 1 (0.02%) 複視 1 (0.02%) 眼のアレルギー 1 (0.02%) 涙液分泌低下 1 (0.02%) 羞明 1 (0.02%) 強膜炎 1 (0.02%) 眼部不快感 1 (0.02%) 潰瘍性角膜炎 1 (0.02%) 眼瞼溝深化 1 (0.02%) 代謝および栄養障害 糖尿病 1 (0.02%) 食欲減退 1 (0.02%) 精神障害 不眠症 1 (0.02%) 神経系障害 浮動性めまい 21 (0.45%) 傾眠 14 (0.30%) 頭痛 4 (0.09%) 脳梗塞 1 (0.02%) 脳血栓症 1 (0.02%) 感覚鈍麻 1 (0.02%) 耳および迷路障害 耳鳴 1 (0.02%) 心臓障害 徐脈 1 (0.02%) 血管障害 低血圧 2 (0.04%) 潮紅 1 (0.02%) 高血圧 1 (0.02%) 動脈瘤破裂 1 (0.02%) 呼吸器、胸郭および縦隔障害 喘息 1 (0.02%) 咳嗽 1 (0.02%) 湿性咳嗽 1 (0.02%) 胃腸障害 悪心 2 (0.04%) 口内乾燥 1 (0.02%) 胃腸障害 1 (0.02%) 嘔吐 1 (0.02%) 皮膚および皮下組織障害 湿疹 1 (0.02%) そう痒症 1 (0.02%) 発疹 1 (0.02%) 蕁麻疹 1 (0.02%) 筋骨格系および結合組織障害 筋痙縮 1 (0.02%) 筋骨格硬直 1 (0.02%) 腎および尿路障害 糖尿病性腎症 1 (0.02%) 一般・全身障害および投与部位の状態 異常感 3 (0.06%) 倦怠感 2 (0.04%) 臨床検査 眼圧上昇 22 (0.47%) 血圧低下 2 (0.04%) 血圧上昇 2 (0.04%) 傷害、中毒および処置合併症 大腿骨骨折 1 (0.02%) 上腕骨骨折 1 (0.02%) 製品の問題 医療機器色調の問題 1 (0.02%)
服薬指導
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コンタクトレンズを装用したまま点眼可能ですか?
ハード・ソフトを問わず、いずれのコンタクトレンズ(CL)もはずしてアイファガン点眼液0.1%を点眼し、5分以上あけてから再装用ください。CLを装着しての有効性・安全性を確認していません。
ただし、CL装用中の点眼可否は一概に決められるものではありません。患者様の治療状況とアドヒアランス等を考慮して患者さんごとに点眼可否をご判断ください。
- お問い合わせ
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カスタマーサポート室
受付時間: 9時~17時30分(土曜日、日曜日、祝日を除きます)
FAX番号:06-6201-0577 ※お問い合わせやご意見等について、内容を正確に把握し、回答および対応の質の維持・向上のため通話を録音させていただいております。予めご了承ください。 ※当社は日本製薬工業協会が提唱するくすり相談窓口の役割・使命に則り、くすりの適正使用情報をご提供しています。 ※患者さん・ご家族の皆さまからの個人の病状や病気の診断・治療に関するご相談は受けたまわっておりません。