瞳の休憩室「Rest eye」

目に見えない「透明人間」を作る技術とは…?

目の前にいるのに、誰にも見えない……透明人間。
古くから神話やSF小説に登場してくる、人気のある題材ですね。

H・G・ウエルズが1897年に発表した小説「透明人間」では、主人公が特殊な薬を飲んで透明になっていきます。どうやら、体が透き通り見えなくなるようなのですが、この方法には大きな問題があります。

それは、目の「網膜」まで透明になってしまうということです。網膜が透明では、「物を見る」ということができなくなります。透明人間になっても、視覚がまったくないというのでは、困りものですよね。

やはり、「透明人間」になるというのは、かなわぬ夢なのでしょうか?


実は、そうでもないようなのです。
科学の進歩により「透明化技術」が現実になる可能性があるのだそうですよ。その方法をわかりやすく説明すると、次のようになります。

(1)ある装置を身につけて透明になる。
(2)その装置は、光を「迂回」させることができる。
(3)光を迂回させ、自分の後ろにある風景を見せて「消える」のである。

ごく簡単に「光を迂回させる」と書きましたが、いろんな角度からくる光をすべて迂回させるというのは、並大抵の技術ではありません。
それを実現させるには、「メタマテリアル」という物質が必要なのだそうです。「メタマテリアル」は理論上、ナノテクノロジーで人工的に作れる物質なのですが、まだまだ実用化のレベルには達していません。

というわけで、「透明人間」になるというのは夢ではないけど、実現にはまだまだ時間がかかりそうだというわけです。

さて、将来そんな透明化技術ができて、透明になれたとしたら……あなたなら、どんなことがしてみたいですか?