瞳の休憩室「Rest eye」

「青い目」の原始人は、いなかった!?

人の目の色は、とてもさまざまです。
日本では、「黒い瞳」とか「黒目がちになるメイク」なんていう表現がありますが、実際には、真っ黒な目の色というのは存在しません。
黒色と言われているのは、実際はブラウン系(濃褐色)の瞳の色なんです。

そして、世界に目をうつせば、欧米に多いのが青い色の瞳。青色(ブルー)の他にも、琥珀色(アンバー)、淡褐色(ヘーゼル)、緑色(グリーン)、灰色(グレー)…と、さまざまな色の瞳をもった人々が世界中にいます。

瞳の色は、目の虹彩に含まれるメラニン色素の量と遺伝子で決まります。人類の長い歴史の中で、日光の照射時間など、さまざまな要因から、いろんな目の色が生まれてきたと言われているのです。

さて、つい最近(2008年)、青い目に関して興味深い研究結果が発表されました。
それは「青い目の人は、1万年以上前には存在しなかった」というものです。

これを発表したデンマークの研究者グループによると、青い目の人は、今から6000年~1万年前に突然現れたのだそうです。そして、いま青い目を持っている人はすべて、この祖先から枝分かれした子孫であることを突き止めたと、言っています。

メラニン色素の遺伝子調査から、このような結論が導き出されたそうですが、もちろん今のところ、「定説」としてしっかり認められている段階ではないようです。

ヒト属といわれる種が現れたのが、約200万年前。そして現生人類のホモ・サピエンスが現れたのが約25万年前と言いますから、学説が正しいとすると、原始の人類には「青い目」の者は、まったくいなかったことになります。

これから原始時代の映画を撮影するとしたら、こんなことにも注意しなければならなくなるんですね。