瞳の休憩室「Rest eye」

サッカーに向く「目」、野球に向く「目」

今回は、「動体視力」のお話です。
みなさんも、「動体視力」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、「移動していく目標物を見分ける能力」のことで、スポーツ医学の話題などで、マスコミにもよく登場したりしています。

やはり、スポーツをする上では重要な能力のようで、優秀な選手には「動体視力」にまつわる話がよくでてきます。
イチロー選手は、「0.1秒だけ表示される8桁の数字を答える」という検査で7桁まで正しく答えられたそうです。他の選手の平均は4桁だったそうですから、さすがですね。元読売巨人軍の王貞治さんには、ホームを猛スピードで通過する新幹線の車内に、知り合いが乗っているのが見えた…という「伝説」があります。「ボールが止まって見えた」と言った川上哲治さんも、やはり動体視力がすこぶる良かったのではないでしょうか。

さて、この「動体視力」。実は、2つの種類があります。

(1)DVA動体視力(DVA:Dynamic Visual Acuity)
これは、横方向の動きを判断するという動体視力。
測定方法も、すばやく横に動くものをいかに速く見抜くかを数値化します。

(2)KVA動体視力(KVA:Kinetic Visual Acuity)
これは、前後方向の動きを判断するという動体視力。
遠くから近づいてくるものを、見抜く能力を測定し数値化します。

測定方法からもわかるように、DVA動体視力のいい人と、KVA動体視力のいい人では、向いているスポーツが違うのではないかと言われています。

サッカーやバスケットボールのように、ボールや選手の動きが左右に大きく広がるスポーツでは、DVA動体視力が大切な能力になってくるでしょう。
それとは違い、野球などでは、投手の投げる速いボールを見極められる、KVA動体視力が大切な能力です。F1のドライバーもやはり、KVA動体視力が良いのがいいと思われます。

動体視力の測定は、今のところ一般的ではなく、そう簡単に測ることはできませんが、もしこの2種類の動体視力値を知ることが出来たら、自分に向いているスポーツが発見できそうです。
サッカー選手になるか、野球選手になるか迷ったら、動体視力を調べてみるのがいいのかもしれませんよ。