いったい、何でしょう?

  • モザイクのようにさまざまな色のついた点が、規則正しく並んでいます。
    一見すると、ただの模様のように見えます。

     

    ところが、これは世界的に有名な「ある絵画」をあらわしているのです。さて、いったい何でしょうか?
    分からない方は、すこし離れて見てみてください。

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  • 答えは、「モナ・リザ」でした。
    レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画を、丸いモザイクの集合に変えて表現したものだったのです。すぐにわかった方も、多いのではないでしょうか。

     

    しかし、左上の問題図と、右にある実際の絵画を見比べてみると、色が異なったり省略されていたりして、ずいぶん違う画像であることがわかります。
    では、これほどに違う画像を、なぜ私たちは「モナ・リザ」と認識できるのでしょう。

     

    その理由は、人間の脳にあります。私たちの脳は、足りない情報を頭の中で勝手に補おうとするのです。
    今回の場合も、「モナ・リザ」が有名な絵であり、その全体イメージを良く知っているため、脳が勝手に画像を補完して「モナ・リザ」と認識しているのでした。
    もし、「モナ・リザ」をまったく知らない人が問題図を見たら、何の意味もない模様にしか見えないはずです。いわば、私たちの持つ「知識」が、足りない部分を脳に補完させ「認識」させているという現象なのです。

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だまし絵監修・三輪みわプロフィール

神戸市生まれ。1986年「第1回パズル大賞」を受賞し、以後パズル作家として活躍中。そのかたわら、オリジナルの
「だまし絵」を発表。作品のいくつかは、ポスターやレコードジャケットに採用され、テレビ・雑誌などのメディアにも取り上げられている。

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