きらめく孔雀の羽
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羽根を大きくひろげている、孔雀のイラストです。
さて、この絵を、じっくり眺めてみてください。すると……羽根の中にある「白い丸」に、不思議な変化がおきてきませんか?
丸の中の白い色が、やや暗くなったり、また白に戻ったりと、まるで点滅しているように、見えるのではないでしょうか。これは、「きらめき格子錯視」という錯視現象を応用して描いたイラストです。
詳しい説明のページには、この現象がもっと分かりやすく見える図がありますので、ぜひ、その図も見てみてください。
詳しい説明を見る
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いかがでしょうか。
前のイラストでは、錯視の現象がわかりにくかったという人も、この図なら、白い丸がきらめいているように、見えるでしょう。「きらめき格子錯視」は、わりと最近発見された錯視で、1997年に、シュラウフ・リンゲルバッハ・ウィストという学者が論文で発表し、広く知られるようになったものです。
格子の交差点にある白い丸がきらめく理由は、実はまだよく分かっていません。
おそらくは、眼球運動と、明るさの対比に関与している神経細胞との関連で、このように見えるのであろうと推測されていますが、この説が確定しているわけではありません。錯視の世界は、まだまだ奥が深そうですね。
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だまし絵監修・三輪みわプロフィール
神戸市生まれ。1986年「第1回パズル大賞」を受賞し、以後パズル作家として活躍中。そのかたわら、オリジナルの
「だまし絵」を発表。作品のいくつかは、ポスターやレコードジャケットに採用され、テレビ・雑誌などのメディアにも取り上げられている。